「頭痛に悩む子どもたちを助けたい」元公務員の女性が「頭痛整体」開業 長女の改善きっかけに


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頭痛に悩んでいたという長女の優花さんに施術する仲村茜さん=7月29日、名護市宇茂佐の森の「ゆらく~優楽~」

 【名護】沖縄県名護市の元職員、仲村茜さん(43)が長女の頭痛改善をきっかけに「頭痛整体」の店舗「ゆらく~優楽~」を、5月に市宇茂佐の森の自宅敷地内で開業した。20年務めた公務員から整体師に転身し、第2の人生のスタートを切った。「頭痛が原因で学校に行けなくなり、不登校になる子もいる。頭痛の悩みから一人でも多くが解放されるよう施術に励みたい」と話す。

 市宇茂佐出身。名護高卒業後、専門学校を経て市役所に就職した。総務課や税務課などで勤務しながら子育てをしていたが、長女(15)が小学6年生ごろから頭痛を訴えるようになった。頭頂部から激痛が走り、ひどいときは朝起きられないほどだったという。心配した仲村さんは頭痛を解消するマッサージを調べ、第二頸椎(けいつい)の周辺の筋肉を指で支えるようにして軽くタッチし、こりをほぐす整体を見つけた。早速、長女に試してみたところすぐに改善したという。

 本格的に頭痛整体師を学ぼうと「頭痛セラピー協会」(愛知県、日比大介代表)に通い、施術師の資格を取得した。仲村さんは「私もそうだったが、頭痛が原因で子どもが学校に行けないと親は不安や焦りを感じてしまう。頭痛を解消し、子も親も幸せにできたら」と笑顔を見せた。

(松堂秀樹)