宮沢和史さん、平田大一さんが語り歌う「島の宝物」 多良間中学校の生徒にメッセージ


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生徒に語りかける宮沢和史さん(右)と平田大一さん=7月19日午後、多良間中学校

 【多良間】歌手の宮沢和史さんと演出家の平田大一さんによる沖縄文化継承・次世代普及事業in多良間「次の世代に引き継ぎたいこの島の宝モノ~くるちと三線と未来の話~」が7月19日、多良間中学校で開かれた。宮沢さんと平田さんは「この島の未来に残したい想(おも)い」を語り、歌った。生徒らは2人とともに多良間島の創作エイサーの歌詞作りに挑戦した。

 平田さんは「今日は多良間島にある宝物を一緒に考えていきたい」と生徒に語りかけた。自身の経験も交えながら「島にいる間に、たくさんの島の経験をしてほしい」と願った。

 宮沢さんは三線の原料となるくるち(クロキ)の保全活動「くるちの杜100年プロジェクト」の取り組みを紹介した。「沖縄戦でほとんどのものが燃えてしまった。(保全は)木を植える取り組みだけではなく、平和をキープする取り組みでもある」と説明し「一緒にやれたらと思う。これからも黒木と三線を大事にしてもらいたい」と訴えた。

 生徒を代表して2年生の糸洲朝輝さんがあいさつした。「くるちの杜の取り組みは平和につながっているということが心に残った。今日のワークショップのおかげで自分の住んでいる地域や地域の伝統を考えられた」と感謝した。

(清村めぐみ通信員)