新聞通し社会へ関心 NIE全国大会 実践校の授業公開


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新聞記事を読み込み、「空飛ぶ新玉ネギ」の名前の由来を調べる宮崎市立生目台西小の4年生=5日、宮崎公立大学

 【宮崎県で新垣梨沙】第27回NIE全国大会宮崎大会(日本新聞協会主催、宮崎県NIE推進協議会、宮崎日日新聞社主幹)は最終日の5日、宮崎公立大学で13校の公開授業と実践発表などを行った。各会場で、新聞記事を通して社会への関心を高めていく取り組みを発表し、閉幕した。来年は愛媛県で開催する。

 宮崎市立生目台(いきめだい)西小学校は、4年生20人が新聞記事を基に、延岡市で生産されるブランドタマネギ「空飛ぶ新玉ネギ」について調べる授業を展開。郡司美和子教諭が記事を読み上げ「なぜ、このような名前が付いたのだろう」と問いかけた。

 児童は記事からインパクトのある名称が付いた理由や色、形、出荷時期など他のタマネギとの違いをワークシートに書き込んだ。出荷時期が早い「極早生」の理由については「延岡は雪が少ないから日照時間が長くて育ちやすい」など予測を立てる児童もいた。

 同校では週に一度、NIEタイムを設け、新聞の読み取りを行う。授業後の分科会で児童たちは「記事に出てくる人たちの気持ちを考えるのが楽しい。これからも活動を続けたい」などと感想を話した。