【与那国、竹富】中国の弾道ミサイルの日本の排他的経済水域(EEZ)内への落下から一夜明けた5日、八重山地域では安全操業を求める要請や漁業者への操業自粛を呼びかけるなどの動きがあった。
沖縄県与那国町によると、5日、与那国町漁協から町に対して安全操業を求める要請があった。要請は町の関係機関への働きかけを求める内容。9日には中国軍への抗議決議を議題とする臨時町議会が開かれる予定だ。
与那国町漁協は5~8日の間、組合員に沿岸以外での操業自粛を呼びかけた。漁協の嵩西茂則組合長は「旧盆も近く書き入れ時なので、組合員から不満も漏れている。4日のミサイル発射の報道があったのは夜になってからだった。情報は速やかに出してほしい」と困惑した様子だった。
竹富町の佐加伊勲防災危機管理課長も「町からは漁業者に操業の注意を呼びかけている」と語った。
(西銘研志郎)