女子円盤投げ友利3連覇 重圧はね返し自己新記録 四国総体


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女子円盤投げ決勝を制して表彰される友利晟弓(那覇西)=5日、徳島県(金良孝矢撮影)

 全国高校総合体育大会第9日は5日、徳島県の鳴門ポカリスエットスタジアムで陸上競技を行い、女子円盤投げで友利晟弓(那覇西3年)が46メートル46の自己ベストを出して優勝した。2年前のコロナ禍による代替大会、昨年大会に続いて3連覇となった。今大会での県勢優勝は初めて。

 友利は予選1投目で、決勝への通過標準記録(39メートル)を超える43メートル23を出した。決勝では2投目で46メートル46をマークした。「今までにない感覚で信じられない。とってもうれしい」と喜んだ。


 プレッシャーと幾多の苦難を跳ね返し、友利晟弓(なるみ)=那覇西3年=が円盤投げで全国3連覇を達成した。決勝2投目では、自己ベストを更新する46メートル46の記録も付いてきた。大舞台で大きな結果を残し「とってもうれしい」と破顔した。

女子円盤投げ決勝、2投目で自己ベストを更新する46メートル46を投げて雄たけびを上げる友利晟弓(那覇西)=5日、徳島県の鳴門ポカリスエットスタジアム(金良孝矢撮影)

 昨年は自己ベストを更新する好調さを見せていたが、12月に疲労蓄積で左膝の半月板を痛めた。手術を経て、今年4月に入るまでは本格的な練習ができなかった。メンタルや体の状態を一から鍛え直そうとした矢先、5月に新型コロナウイルスの陽性となった。

 体力や筋力も落ち「不安だった」が、回復1週間後の県総体は優勝し南九州総体は2位。記録は42~43メートル台にとどまり、本調子ではなかった。だが心の中では「絶対に負けられない。(全国で)3連覇したい」と燃えていた。

 レベルを上げる周囲の選手や那覇西の仲間の頑張りに刺激を受けつつ、イメージトレーニングなどできることを徹底した。迎えた本番はフォームがさえ「きれいに円盤を送り出せた」。調子を取り戻した女王は、次の目標を問われると「日本記録(の更新)」と断言した。

(金良孝矢)