【佐喜真氏一問一答】普天間飛行場早期返還には辺野古移設が現実的 沖縄知事選出馬会見


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記者会見で県知事選へ出馬を表明する佐喜真淳氏(前列右から2人目)=5日午後6時50分、那覇市の沖縄ハーバービューホテル

 出馬表明会見での、佐喜真淳氏と報道各社とのやりとりは次の通り。

―普天間飛行場の名護市辺野古移設について、選挙戦で立場を明確にする予定か。

 「県は政府との裁判闘争を繰り返し、結果として普天間飛行場の返還が遅れている。早期返還には現在の移設計画が現実的だと考え、辺野古移設を容認している。選挙戦でしっかり訴えていく。原点は普天間が世界一危険ということを、県民に発信したい」

―前回の知事選では辺野古移設への立場を明確にしなかった。変化の理由は何か。

 「4年前は土砂が入っていなかった。現状は一部の工区が多くの土砂で埋まり、次へ進もうとしている。普天間の一日も早い返還のため、辺野古移設が必要だ。名護市民・県民が理解できるよう、前倒しなども政府と協議したい」

―現状を「県政危機」と表現するが、稲嶺恵一元知事が選挙で使った「県政不況」とは違うか、同じ状況か。

 「経済界には今の県政に対する不満や不安、現状打開への期待がある。経済立て直しを大きな争点として県民に発信したい。経済が立ち行かないのは、大田県政時も、今の玉城県政でもそうだ」

―「経済危機」をどう突破するか。

 「『オール沖縄』県政で政府との対立が毎年激化し、県経済が置き去りにされている。今の県政には政府との信頼関係がほぼない。私は政府に振興に対する沖縄側の思いを伝え、結果を残したい」