旧盆前に供養祭 摩文仁・戦没者墓苑


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祭壇に向かって手を合わせる参加者=5日、糸満市摩文仁の国立沖縄戦没者墓苑

 【糸満】旧盆を前に県平和祈念財団(金城克也会長)は5日、糸満市摩文仁の国立沖縄戦没者墓苑で盆供養祭を開いた。関係者ら約40人が集い、沖縄戦で亡くなった人々を供養し、世界の恒久平和を祈った。

 金城会長は「戦争の悲惨さを次世代に語り継ぎ、世界の恒久平和の創造に一層努めていく必要がある」とあいさつ。県遺族連合会副会長の我部政寿さん(79)=本部町=は、沖縄戦で海軍に徴兵された父・政福さんを失った。「二度と戦争が起こらない、起こさないように祈った」と話した。

 茶道裏千家淡交会沖縄支部の奉茶や琉球フィルハーモニックによる「さとうきび畑」などの演奏が奉納されたほか、平和を願うメッセージが記された短冊162枚もお焚(た)き上げされた。
 (比嘉璃子)