沖縄県は9日、10歳未満から100歳以上の4289人が新型コロナウイルスに新たに感染し、累計で40万850人となったと発表した。また、80歳以上の男女計5人が亡くなったと報告した。
新規感染者は前週と同じ曜日と比べて1305人減少しており、直近1週間における新規感染者数の前週比では0・96倍となり、6月23日以来、1倍を下回った。県は県民が不要不急の外出を控えた効果とみている。
10日から旧盆を迎え、イベントなどを通して交流が増えることが懸念され、県の糸数公保健医療部長は「ここで感染者が増えていくと逼迫(ひっぱく)が続き、医療や介護への負担が大きくなる」と指摘。エイサーなどの関連行事や家庭内における感染対策の徹底を呼び掛けた。
9日の入院患者は643人。病床使用率は84・4%で圏域別では本島90・9%、宮古48・5%、八重山55・0%。重点医療機関の医療従事者で感染などによって欠勤している数は1098人で前日比95人減と改善している。
社会福祉施設内の感染により県対策本部が支援に入っているのは220カ所。施設内療養者が1381人で内訳は高齢者施設1255人(酸素投与70人)、障がい者施設126人(同7人)だった。
米軍関係の感染は計65人だった。
(嘉陽拓也)
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