沖縄県の玉城デニー知事は9日、県庁で会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、10日から12日の旧盆期間中の過ごし方について注意喚起した。旧盆は基本的に同居家族のみで過ごすことを推奨した。例外的に親族を迎える場合は感染対策を徹底した上で時間差にすることなどを求めた。合わせて旧盆で帰省する人は事前検査で陰性確認が必須とした。「この夏の流行を抑え込むために、今の時期はとても重要だ」と強調した。
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旧盆の風物詩エイサーの道ジュネーについて、盛んに行われる沖縄市の各青年会では3年ぶりに実施予定となっている。玉城知事は沿道の観客が密にならないように注意を促した上で「アルコールなどの持ち込みは控えてほしい。地域の伝統行事を大切にしようという気持ちで感染拡大防止に協力してほしい」と呼びかけた。
一方、玉城知事は県民が不要不急の外出を控えていることから新規感染者のペースは鈍化傾向にあると説明。だが県内の医療提供体制の〕逼迫がひっ」ぱく「は続いており、依然として入院調整は困難な状況にあるとした。「決してピークアウトしているとは言えない。引き続き感染拡大を防ぐための取り組みを続けていく必要がある」と話した。
(梅田正覚)
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