「薬の脅威、身近に感じた」 名嘉さん、薬物の危険性を訴える 球陽高


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薬物の危険性や乱用防止について話す名嘉ちえりさん=7月21日、沖縄市の球陽高校

 【沖縄】薬物乱用やDV予防について理解を深めてもらおうと、更生保護法人がじゅまる沖縄DV加害者更生相談室研究員の名嘉ちえりさんがこのほど、沖縄市の球陽高校で講座を開いた。身近に潜む薬物の危険性について話し、薬物を寄りつけさせないことの大切さなどを訴えた。

 名嘉さんは「薬物を持って近寄ってくるのは不良などの“悪魔”ではなく、身近な友人などの“天使”だ」と説明。「自分にとって大切な人に誘われるから断りにくい」と、身近に薬物依存の環境があることを強調した。自分のいる環境次第で薬物から自分を守ることができるとし、信頼できる友人をたくさん作り、「ノー」と発することに自信を持つよう話した。

 講座を受けた、3年生の生徒(17)は「新しい薬物が形を変えて出てきている。薬の脅威は身近にあると感じた」と話した。同じく3年生の別の生徒(17)は「薬物を使った本人だけでなく、周りの人にも影響があるということを聞いて知識が広がった」と述べた。
 (石井恵理菜)