戦前写真7000枚、国会図書館でたまたま発見! 日独伊三国同盟締結、ベーブルース来日…をウェブ公開 当時の通信社が配信


社会
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「新聞通信調査会」が公開した日独伊三国同盟締結当時の写真

 公益財団法人「新聞通信調査会」は戦前の通信社である新聞聯合社と、その後継の同盟通信社が1932年7月~40年12月に新聞社向けに配信した報道写真約7千枚をデジタル化し、9日からホームページで公開を始めた。

 調査会によると、写真は2019年に調査会の職員が国立国会図書館で別の資料を探していた際、偶然見つけた。

 同盟は終戦時に、社内に保存していた写真やフィルムを焼却しており、これほどまとまった数の写真が見つかるのは珍しい。

国立国会図書館の書架に並ぶ報道写真のアルバム(新聞通信調査会提供)

 日満議定書の調印や盧溝橋事件、日独伊三国同盟締結など昭和史の節目となった出来事のほか、昭和三陸津波やベーブ・ルース来日など当時を伝える写真が含まれている。

 写真は月ごとにアルバム101冊に整理され、説明文約6千枚も添えられていた。国会図書館の記録では、1938年5月までの分は帝国図書館が聯合と同盟から購入し、それ以降の分は同盟が41年4月に寄贈。戦後に発足した国会図書館が引き継いだ。

 閲覧サイトの名称は「同盟通信社資料公開サイト 新聞通信調査会デジタルアーカイブ」。登録は必要なく、誰でも利用できる。