沖縄県「リバウンド心配」、旧盆後の症状発生にも注視を コロナ3125人 前週比減 (8月14日朝まとめ)


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オミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所)

 沖縄県は13日、10歳未満から90歳以上の3125人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者数は8日連続で前週の同じ曜日を下回った。県の糸数公保健医療部長は「ここで気持ちが緩んで感染者数がリバウンドすることを心配している」と語り、改めて感染対策を呼び掛けた。

 県全体の病床使用率は93・3%だった。圏域別では本島99・2%、宮古62・1%、八重山65%。社会福祉施設の感染者は200カ所で施設内療養者数は1163人となっている。

 内訳は高齢者施設が1083人(酸素投与62人)、障がい者施設が80人(同3人)となっている。

 県病院事業局は県立南部医療センター・こども医療センターでクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。8~11日に入院患者4人、職員2人計6人が感染した。同センターは1日から一般診療と救急を一部制限している。今回のクラスターで制限を強化する予定はない。

 県内は12日までの旧盆に関連し、イベントや会食などが増加したと思われ、感染が拡大する可能性がある。糸数部長は「旧盆を終え、症状が出始めている人がいる可能性がある。少しでも症状がある場合は療養して、必要があれば検査を受けてほしい」と語った。
 (狩俣悠喜)