脅威の空 認めない 沖国大 米軍ヘリ墜落18年で集会


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米軍普天間飛行場のヘリコプター墜落事故で焼けたアカギの木の前で開かれた集会=13日午後、宜野湾市

 沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学に米軍普天間飛行場を離陸したCH53Dヘリコプターが墜落した事故から13日で18年となった。沖国大は同日、墜落現場のモニュメント前で「普天間基地の閉鎖を求め、平和の尊さを語りつぐ集い」を開き、日米両政府に普天間飛行場の早期閉鎖、撤去を求めた。上空には米軍機とみられる機体が飛んで騒音が鳴り響き、危険性が続いている状況を象徴していた。

 前津栄健学長は集会で「墜落現場の惨事と米軍の理不尽な事故処理に対する市民、県民の強い憤りが、時間の経過とともに薄れていくことも残念ながら現実だ」と記憶の風化を懸念した。一方で米軍機の度重なる緊急着陸や外来機の飛来、深夜の離着陸、有機フッ素化合物による環境汚染などの基地被害を指摘し「大学や地域社会の平穏・安寧を脅かす普天間基地の存続や固定化を認められない」と訴えた。 (名嘉一心)