卓球、小松・島袋が男子ダブルス頂点 女子は熊田・金城、熊田はシングルスと2冠 全日本選手権県予選


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男子決勝 レシーブする島袋琥太郎(右)と小松優心=17日、那覇市民体育館(謝花史哲撮影)

 卓球の全日本選手権大会(カデットの部)県予選は16、17の両日、那覇市民体育館で行われた。男子ダブルス決勝は小松優心・島袋琥太郎(エナジック卓球アカデミー)が3―1で新里成生・仲里豊吾(琉球レオフォルテJr)に勝利し頂点に立った。女子は熊田陽花・金城陽咲(琉球レオフォルテJr)が3―1で岸本ゆずか・稲嶺仔香(コザ卓球クラブ)に勝ち栄冠をつかんだ。熊田は14歳以下の女子シングルスに続く優勝で2冠となった。男子シングルス14歳以下は上地拓徳(平良中)、同13歳以下は山川優(花木クジュニア)、13歳以下の女子シングルスは前田怜(エナジック卓球アカデミー)が制した。シングルス上位2選手、ダブルスの優勝者は全日本大会(10月・奈良)への推薦が決まった。

向上した連係力奏功 小松・島袋

 小学4年のカブの頃からダブルスを組んできた島袋琥太郎(中学1年)・小松優心(同)がカデットの部で念願の初優勝を飾った。島袋は2位、小松が3位に終わったシングルスの悔しさもぶつけての勝利。力を合わせて全国の切符をつかみ取った。

 互いに磨いてきたループドライブが効果的に決まった。第1ゲームを取られ先行されたが、巻き返して2―1で迎えた第4ゲーム。低い打点から上回転を強くしたループドライブを中心とした組み立てが特にはまった。3球目で相手を崩し、次々と浮き球をスマッシュでたたき込んだ。

 「互いを信じる気持ちが強くなってきた」と島袋。それぞれがループドライブを使い、攻撃の仕掛け、ラリーを続けるタイミングなど、向上した連係力が勝利へとつながった。

 シングルスの全国出場は2位まで。島袋は「一緒に全国に行きたかった。絶対勝つという気持ちで臨んだ」という。小松も「シングルスは悔しかった。全国に行きたかった」と気持ちを出し切り「優勝できて良かった」と喜んだ。全国に向け「全力でプレーして一つでも多く勝っていきたい」と声をそろえ意気込みを語った。
 (謝花史哲)

全国16強以上目指す 2冠・熊田

女子決勝 ラリーで好機をうかがう(左から)金城陽咲・熊田陽花

 14歳以下女子シングルスを制した熊田陽花(中学2年)が金城陽咲(同1年)と組んだダブルスでも優勝を飾った。カットマンの金城が粘りのラリーで相手の出方をうかがい、強打が持ち味の熊田が好機を待って得点を重ねた。

 第2ゲームはミスが重なり取り返された。2―1とし第4ゲームも先行されてしまったが、第2ゲームの反省を生かし、急がずにラリーを心掛け終盤にひっくり返した。

 1カ月前に組んだ2人だが、利き腕が違いさらに台から距離を取るカット、前で戦う攻撃型と戦型も異なり、戦い方に幅が広がった。熊田は「昨年も全国に出たが、ダブルスは悔しい1回戦負け。今度は16強までいきたい」と単複で上位進出を目指す。
 (謝花史哲)