北谷、一歩届かず 41年ぶり決勝、強豪に善戦 県高校野球新人中央大会


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北谷―興南 7回1死二塁、相手投手の暴投から生還を果たす北谷の大城勇人=17日、タピックスタジアム名護(大城直也撮影)

 41年ぶりの決勝進出となった北谷は、初優勝にあと一歩届かなかった。大会を勢いよく勝ち上がり、決勝は強敵相手に善戦した。個々の選手が大会を通じて成長を感じた様子で、大城勇人主将は「チーム全員でここまで来られた」と胸を張った。

 初回に先制されるが、「我慢したら大丈夫」(大城主将)と声を掛け合った。先発のスリークオーター永山大地が、低めに球を集めて相手に的を絞らせず5回1失点。2番手の新本塁星(るいせ)は、上手投げから横手投げに転向したばかりだったが、140キロ台の直球で相手を驚かせた。

 敵失も絡めて好機を見逃さず得点を重ねた。七回に1死二塁で、暴投の隙に本塁を陥れた二走の大城主将は「負けをバネにまた決勝へ来られるように練習を頑張りたい」と意気込んだ。
 (金良孝矢)


 高校野球の第49回県新人中央大会は17日、名護市のタピックスタジアム名護で決勝を行い、興南が北谷を4―3で破り17年ぶり5度目の優勝を果たした。興南は初回に1点を先制したが四、五、七回に1点ずつ返され逆転を許した。しかし八回に途中出場の町田宗治(しゅうじ)の2点適時三塁打で勝ち越した。興南は石川県で行われる親善交流試合(27、28日)に派遣される。今大会で4強入りした興南、北谷、沖縄尚学、ウェルネス沖縄は第72回県秋季大会(9月3日~10月2日)でのシード権を獲得した。新人中央大会は新型コロナの影響で一昨年、昨年と中止が続いていた。開催は3年ぶり。