知念副市長が辞表提出 那覇市長選、自民選考委への環境整備か 辺野古新基地問題は「那覇からの視点で判断する」


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知念 覚氏

 10月23日投開票の那覇市長選で、市政与野党の双方から候補として名前が挙がっている知念覚副市長が17日、城間幹子市長に辞表を提出したことが分かった。城間市長が出張中のため、18日時点で辞職は承認されていない。市政野党の自民は20日に開く選考委員会で候補に挙がっている4人の意見を聴取する予定で、知念氏の辞表提出は選考委への出席に向けた環境整備とみられる。

 琉球新報の取材に知念氏は「(市長選を巡り)騒いでいる中で市議会9月定例会をしたら職員の負担も大きい。候補に選ばれるかは分からないが、混乱を避けるために辞表を出した」と話した。自民から候補として名前が挙がっていることについて「与野党にこだわっていない。私の中では市議会でオール沖縄、自公という対立構図はない。どの会派の推薦もありがたい」と述べた。

 9月の県知事選でどの候補者を応援するかや、辺野古新基地建設問題の姿勢については「那覇からの視点で判断する」と述べるにとどめた。

 自民の選考委は「米軍普天間飛行場移設について名護市長、宜野湾市長と同等の見解を持つ」などを候補者の基準としているほか、委員の間では県知事選に立候補する佐喜真淳氏とセットで市長選を戦うべきだとの意見が強いという。
 (伊佐尚記まとめ)