【石垣】旧盆のウンケーにあたる10日、沖縄県石垣市新川では、八重山伝統行事の「アンガマ」が行われた。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、新川では3年ぶりのアンガマで、感染対策のため、名物のスマムニ(八重山言葉)を交えた珍問答はなかった。それでも地域住民は、久しぶりのアンガマの来訪を喜んだ。
新川字会の唐眞盛充さん(70)宅では、グソー(あの世)からの使いとされるウシュマイ(翁(おきな))とンミー(媼(おうな))が、独特の甲高い声で「ウートートー」と仏壇に手を合わせ、家の繁栄を祈願した。
唐眞さんは「昨年、一昨年とアンガマができなかったが、今年はできて良かった。来年は盛大にできれば」と新型コロナの収束を願っていた。
(西銘研志郎)