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乳児死亡の認可外保育園に市が改善指導 安全確保に重点、沖縄・那覇


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那覇市役所(資料写真)

 沖縄県那覇市の認可外保育園で7月30日、生後3カ月の男児が心肺停止の状態で救急搬送された後、死亡した件で、那覇市は8月19日、同園に園児の安全基準に重点をおいた改善指導(18日付)を行ったと発表した。男児の死亡を受け、園は自主休園中。9月16日の期限までに改善が図られなければ、市は事業停止、もしくは廃止の行政処分を検討するとしている。

 指導事項は男児が亡くなった当日の立ち入り検査で確認された8項目。このうち、7項目は乳幼児の健康状態の観察や乳幼児突然死症候群の予防などで、いずれも園児の安全確保の観点から重要項目に当たる。

 那覇市によると、発生当日の午前10時前、職員が男児の異変を園長に報告した。約2時間後、迎えに来た母親が「息をしていない」と男児の異変を察知し119番通報。男児は心肺停止の状態で搬送され、その後、死亡が確認された。園は指導項目を改善する意向を示していて、市の改善確認がとれるまでの間、自主休園を継続するという。