何の保険料かも分からぬまま「支払いたい」と70代女性 職員が声掛けし特殊詐欺被害未然に防ぐ 嘉手納郵便局 沖縄


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
詐欺被害を未然に防ぎ感謝状を贈呈された嘉手納郵便局の松田雅人局長(前列右)と喜友名希実主任(前列左)=16日、嘉手納署

 【嘉手納】沖縄県警嘉手納署(伊波寛利署長)は16日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして嘉手納郵便局局長の松田雅人さん(51)と、主任の喜友名希実さん(29)に感謝状を贈呈した。2人は以前も詐欺被害を未然に防いでおり、今回2度目の表彰となった。伊波署長は「機転の利いた迅速な対応が被害を未然に防いだ」と感謝した。

 7月8日、嘉手納郵便局に70代女性が「保険料を払いたい」と訪れた。通常、保険料を支払う時は振込用紙などを持ってくるが、女性は持っていなかった。喜友名さんが不審に思って話を聞くと、女性は何の保険料を支払おうとしているのか分かっていなかったという。その後、松田さんが女性を説得し一緒に嘉手納署に行き、被害を防いだ。

 嘉手納署によると、女性は200万円分のポイントに当選したというメールを受け、受け取りのために保険料5000円を支払うようインターネット上のチャットツールで指示されていたという。松田さんは「防げたことは良かったが、こういった被害がない世の中になってほしい」と語った。

(金城大樹)