沖縄県知事選、期日前始まる 首長、議員選はこれから


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期日前投票の制度を利用し、一票を投じる有権者=26日午前、那覇市役所

 25日に告示された県知事選の期日前投票が県内41市町村の指定投票所で始まった。知事選と同じ9月11日投開票の県議補選や首長選、市町村議選は告示日が異なるため、期日前投票は始まっていない。知事選のみの期日前だと知って会場を去っていく有権者もいた。

 県議補選(那覇市・南部離島区)は2日告示で、期日前投票は翌3日からだ。宜野湾市長選と5市議選が9月4日に告示され、翌5日から期日前投票が始まる。本部町長選と大宜味村長選、伊是名村長選、19の町村議選は6日告示で、期日前投票は翌7日から。

 那覇市役所1階に設けられた投票所には26日午前、早速投票に訪れる人たちの姿があった。配布されている知事選の投票所入場券は県議補選の分も兼ねているため、市選管は投票を終えても券を回収せず、県議補選の投票まで保管するよう声を掛けていた。

 有権者の一部は県議補選の投票ができないと知って会場を後にした。市選管に苦情を寄せる市民もいた。

 知事選、市長選、市議選のトリプル選挙を控える宜野湾市選管は混乱が生じる可能性を考慮し、動線の整備や投票漏れを防ぐための投票済みスタンプなどを用意している。

 担当者は「一つだけを投票して再度来場も考えられる。漏れがないように気をつけたい」と語った。

 知事選の期日前投票は、一部を除いて10日まで。竹富町は投票日が10日に前倒しとなるため、期日前は9日まで。一部の市町村は日時を限って投票所を増設する。

 那覇市役所で人生初の投票を終えた女性(18)は「当日は用事があるので期日前に投票した。大人の仲間入りした感じがする」と語った。県議補選が始まったら再度来場するつもりだという。 

(明真南斗、新垣若菜)