沖縄・徳之島親善交流大闘牛大会(主催・宜野湾闘牛組合、共催・琉球新報社)が28日午後1時からうるま市石川多目的ドームで開催された。取り組みはシーの十番戦からシーの一番戦まで全部で10組。20頭の猛牛が場内を沸かせた。
注目のシーの一番、イーグル王対全勝工業勝進龍は、100キロ以上重い全勝工業勝進龍が強いのではというのが大方の前評判。
いざ、両牛が角を合わせると、全勝工業勝進龍が馬力を生かして、イーグル王を土手に追い詰め、土俵内は騒然となった。
しかし、追い詰められたイーグル王は、百戦錬磨の試合巧者ぶりを発揮して、全勝工業勝進龍に横腹を見せて、まだ負けてはいないぞと気迫と誘いを掛けた。
全勝工業勝進龍は、ベテラン牛のイーグル王に対して完全に気落ちしたようで、自ら敗走した。その結果、イーグル王の逆転勝ちで軍配が上がった。地力で勝るイーグル王の勝利に終わった。
また、シーの三番は、ファイティング大吉のこれまでのスピード攻撃でグイグイ押しまくる戦法が不発に終わり、徳之島から導入された強豪牛の戦勝荒鷲寿寛號(元・徳之島賢松雅篤伸号)が得意のしぶとさをみせて初登場で沖縄白星スタート。これからの活躍に期待が集まりそうだ。
各賞は以下の通り。
【優勝】イーグル王
【ゆかり賞】戦勝荒鷲寿寛號
【敢闘賞】戦闘ちび大将王
【殊勲賞】竜輝山獅子
(平川康宏通信員)