平和への願い歌に乗せ 混声合唱組曲「沖縄は叫ぶ」県内初公演 沖縄戦体験者の経験談を基に詞「言葉の力を受け止めて」 浦添


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「沖縄は叫ぶ」を歌う合唱団と、指揮をする作曲家の池辺晋一郎さん=21日、浦添市のアイム・ユニバース・てだこホール大ホール

 【浦添】混声合唱組曲「沖縄は叫ぶ―平和・命・心のかなめ」公演(同実行委員会主催)が21日、沖縄県浦添市のアイム・ユニバースてだこホール大ホールであった。全6楽章の新曲で、県内では初公演となった。

 芝憲子さん(詩人、山之口貘賞受賞者)が作詞、池辺晋一郎さん(作曲家)が作曲を手掛け、混声合唱組曲「沖縄は叫ぶ」合唱団と神戸市役所センター合唱団によって披露された。

 歌詞は芝さんが聞き取った沖縄戦体験者の経験談を基に、沖縄戦や日本復帰後も米軍基地があり続ける沖縄の現状を記した。池辺さんは会場に向けて「音楽の背後にある言葉の力を受け止めるつもりで聞いてほしい」と語った。

 会場では複数の合唱団が、平和を願う合唱曲を多数披露した。

(比嘉璃子)