車いすマラソン女子ハーフ、喜納が自己新で2位 走り込みの成果、本命のフルに弾み


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 はまなす車いすマラソン2022が28日、北海道札幌市で行われ、女子ハーフの部で沖縄から出場している喜納翼(琉球スポーツサポート)が自己新の48分48秒で準優勝した。優勝は土田和歌子(東京)で48分46秒だった。2人とも2000年4月に記録された48分56秒の日本記録を上回った。男子ハーフで沖縄出身の城間圭亮(長崎・シーズアスリート)は46分40秒で5位に入った。


走り込みの成果、本命フルに弾み

 準優勝ながらも、自己新を更新する48分48秒のタイムでゴールし手応えのあるレースだった。スピードを上げるトレーニングの成果が現れ、「今までより走れた印象」と本命のフルマラソンに弾みをつけた。

自己新を更新するスピードで走る喜納翼(琉球スポーツサポート)=28日、北海道札幌市(提供)

 出だしから、日本の女子車いす界を共に引っ張る土田和歌子と前に出た。2人で抜きつ抜かれつの状態が続くも、終盤の数百メートルで土田がスパートをかける。3月に名古屋市であった10キロマラソンと同じ展開だったが、最後のスプリントで一歩及ばなかった。

 それでもこれまでの走り込みの成果が出て、相手に最後まで食らいつけたことに自信を深める。本命は11月の大分国際車いすマラソンで、10月には東京レガシーハーフマラソンも控える。自身が持つフルマラソンの日本記録(1時間35分50秒)更新に向け、「しっかり走り込んでいい状態をつくっていく」と目標はぶれなかった。

(金良孝矢)