琉球新報、沖縄タイムスにJCJ特別賞 復帰50年の多角的報道、ジャーナリズム活動の成果を評価


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(左から)琉球新報社、沖縄タイムス社

 優れたジャーナリズム活動や作品を選定し、賞を贈る日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞の選考会議がこのほど東京都内で開かれ、琉球新報と沖縄タイムスにJCJ特別賞を贈ることを決めた。4日、受賞作品の発表があった。

 表彰理由について、復帰50年の節目に両紙が多角的な企画や連載を展開したことに加え「戦後77年、これまで両紙が果たしてきたジャーナリズム活動の努力と成果を高く評価した」とした。さらに「県民の人権と民主主義のために、絶えざる報道と評論活動を続けてきた。その活動は本土の新聞が教えられ、手本とするものであった」として、復帰50年の節目に特別賞を贈るとしている。

 本紙のこれまでのJCJ賞の受賞歴は、1968年のJCJ奨励賞を皮切りに2015年のJCJ大賞を含め8回受賞している。

 その他の受賞作は以下の通り。

 【JCJ賞大賞】映画「教育と愛国」(監督・斉加尚代)

 【JCJ賞】「土の声を『国策民営』リニアの現場から」(信濃毎日新聞)▽風間直樹、井艸恵美、辻麻梨子著「ルポ・収容所列島 ニッポンの精神医療を問う」(東洋経済新報社)▽北海道新聞社編「消えた『四島返還』 安倍政権 日ロ交渉2800日を追う」(北海道新聞社)▽「ネアンデルタール人は核の夢を見るか~“核のごみ”と科学と民主主義」(北海道放送)