普天間第二小の土壌からPFOSが高い値で検出され、調査を実施した宜野湾ちゅら水会の会員らは「子どもたちの安全を確保してほしい」と訴え、行政主導による詳しい調査の実施を求めた。
5日、県庁で会見したちゅら水会のメンバー(65)は飛行場近くに住み、孫の1人は2017年の米軍ヘリ窓落下事故当時に校庭にいた。もう1人の孫は現在第二小に通う。「学校は安全安心であるべきだが、子どもは危険と汚染の下で暮らしている」と怒りをあらわにした。
第二小児童の保護者として会見に参加した女性(44)は第二小出身で、子ども3人も卒業・在学している。言葉を詰まらせつつ「米軍が責任をもって処理してほしい」と語気を強めた。
ちゅら水会はこの日、県と宜野湾市に調査結果を提供し、市に対しては市長に直接要請する場を設けるよう求めた。
結果を提供された県環境保全課と市教育委員会は「PFASの土壌基準がないため判断できない」と述べるにとどめた。
(新垣若菜、安里周悟)