宜野湾市、健康影響「極めて少ない」 普天間第二小の土壌からPFAS検出受け試算発表 沖縄


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
宜野湾市役所

 【宜野湾】市民団体「宜野湾ちゅら水会」による普天間第二小学校での有機フッ素化合物(PFAS)土壌調査で高濃度の数値が検出されたことを受け、宜野湾市の松川正則市長は7日記者会見を開き、「普天間第二小学校の児童の安心、安全な教育環境を最優先に対応したい」と語った。

 有害性が指摘されるPFASの土壌汚染に関しては、国内基準値や分析方法が確立されていないため、行政調査は国や県の助言を受けながら対応するとした。

 市は宜野湾ちゅら水会の調査結果を受け、環境省の資料を基に独自の試算を発表した。子どもの1日当たりの土(飛散など)の最大経口摂取量の値が0・34ナノグラムで、PFASなどの耐容1日摂取量300ナノグラムを大きく下回っているとして、グラウンドの土ぼこりなどを児童が吸い込んだ場合による健康への影響は「極めて少ない」としている。

 一方で、土ぼこりなどを極力抑えるためのスプリンクラーの利用や高濃度の数値が検出された場所にはカラーコーンの設置も行う。

 市教育委員会は7日、普天間第二小学校の保護者に向け、今後の対応をまとめた通知を発送した。
 (新垣若菜)