新宿で「コザ」を発信 エイサーやロック、オリジナルブランドの5店舗が販売会


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「オリジナルブランドの魅力を発信した(左から)新里元さん、玉城舞乃さん、濱門京子さん=3日、東京都の新宿マルイアネックス

 【東京】沖縄市でアパレル、アクセサリーなどのオリジナルブランドを展開する5店舗が8月27日から9月4日までの9日間、東京都の新宿マルイアネックスで商品販売、情報発信の合同イベント「今、『コザ』が面白いッ!!」を初めて開催した。連日「コザ・マニア」「エイサーファン」らが数多く訪れ、盛況だった。主催者は「今回が第一歩。コザブランドを全国に広めるため、今後もチャレンジしたい」と意欲を見せていた。

 このイベントは同市住吉のアパレル・アートギャラリーショップ「CENTER SOUND STORY」(玉城和麿代表)が「街の歴史とファッション」をコンセプトに企画し、個性豊かなオリジナルブランドを展開するコザ出身者、関係作家に参加を呼び掛けた。アクセサリー製作「Zanatlija(ザナトリーヤ)」の濱門京子さん、アパレル「IGNiTER」(イグナイター)の新里元さんらが趣旨に賛同し、今年初めごろから準備に着手したという。

 東京で会場運営、接客に当たった「CENTER SOUND STORY」の玉城舞乃さんは「東京にはエイサー好き、コザロック好きが数多くいてびっくりした。完売した商品もあり、手応えは十分。赤字覚悟だったが、コザブランドが東京デビューできたことが誇りだ」と胸を張った。

 会場を訪れた人たちは、コザの街並みやエイサー、ロックなどをモチーフにしたオリジナルブランドのTシャツ、キャップ、バッグ、指輪などを手に取って見入るなど、独創的なデザインに興味津々だった。ザナトリーヤの濱門さんは「ブランドを超えた協力は刺激にもなった。これからもいろんな形で連携できればいい」と話した。

 中の町、園田、胡屋の3青年会のエイサー衣装や旗を特別に貸し出してもらって会場に展示し、集客に一役買った。手刺しゅうの「existence(イグジスタンス)」、グッズ製作の「3Dh BULLS」も出展した。

(謝花稔)