SNSで知り合った男性に結婚持ちかけられ「80万円送金したい」と来訪 郵便局職員が詐欺防ぐ うるま市・安慶名


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詐欺被害を防いだとして仲程正うるま署長(左から2人目)から感謝状を贈られる榊原竜太さん(同3人目)=8月31日、同署

 【うるま】沖縄県警うるま署(仲程正署長)は8月31日、詐欺の被害を防いだとして、うるま市の安慶名郵便局職員の榊原竜太さん(34)に感謝状を贈った。榊原さんは「これまで特殊詐欺などの対応訓練や研修に参加してきた。その成果が発揮できた」と喜んだ。同郵便局は昨年も詐欺被害を未然に食い止めており、2年連続の授与となった。

 うるま署によると、うるま市の50代女性がSNSを通じて知り合った男性から結婚の話を持ち掛けられた。7月に安慶名郵便局の窓口を訪れた女性は「80万円を送金したい」と告げたという。不審に思った榊原さんは、女性から送金理由などを聞き取り、金銭を要求する手口から詐欺の可能性が高いと判断した。女性と話し合った上で、警察に通報した。

 榊原さんは「来店者の言動に不審な点があれば、被害に遭う前にはっきり詐欺だと伝えることが大事だと訓練で習い、実践した。今後はより一層、丁寧な対応を心掛けたい」と話した。

(高辻浩之)