玉城沖縄知事、安倍元首相の国葬出席せず「非常に厳しい国民世論」 知事選当選から一夜「気を引き締めて2期目運営」 


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投開票から一夜明け、知事再選となり記者の質問に答える玉城デニー知事=12日午前8時すぎ、那覇市寄宮の知事公舎(喜瀨守昭撮影)

 沖縄県知事選の投開票から一夜明けた12日午前、再選を果たした玉城デニー知事は那覇市の知事公舎で記者団の取材に応じ、「さらに気を引き締め、2期目の県政運営をしっかりしたい」と抱負を述べた。政府が閣議決定で決めた安倍晋三元首相の国葬について「喪に服すことが半強制的な形で行われるのではないかと非常に厳しい国民世論がある。政府には熟慮してほしいと申し上げる他ない」と指摘。その上で「(これまでに)県としての弔意は示していると考える」と述べ、国葬に出席しない意向を示した。

 2期目に向けては「県民の命と暮らしを守ることを最優先に、落ち込んだ経済を早期に回復基調に乗せ、あまねく県民の生活に浸透する取り組みをしたい」と意気込みを示した。2018年の初当選時に比べて投票率などが低下したことについては、「投票率はやや厳しいと感じていた。1期目以上の得票を得るのは至難のわざだ」と語った。