【沖縄知事選・得票分析】玉城氏、28市町村で最多 大票田の那覇と、本島中部で引き離す


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 11日に投開票された県知事選で、立候補者の得票を41市町村別でみると再選された現職の玉城デニー氏が28市町村で最多だった。11市では大票田の那覇市を含む9市と、本島中部を中心に他候補に差を付けた。2位だった佐喜真淳氏は地元の宜野湾市や本島北部、離島など13市町村で他候補を上回った。

 玉城、佐喜真両氏の事実上の一騎打ちとなった4年前の知事選では、玉城氏の最多は27市町村、佐喜真氏が14市町村だった。4年前と今回で2氏が入れ替わったのは石垣、名護、宮古島の3市と、金武と久米島の2町、渡嘉敷、粟国の2村だった。

 今回、玉城氏は那覇市で7万2688票を集め、佐喜真氏との得票差(2万4763票差)が最も大きかった。佐喜真氏は宜野湾市で2万6221票を取って玉城氏に5499票差を付けたのが最も大きい得票差だった。

 宮古島市は合併後の2010年、14年、18年と知事選で保守系候補が多く票を集めてきたが、今回は玉城氏の得票が勝った。ただ、下地幹郎氏の得票を保守票とみなし佐喜真氏と足すと、保守票が玉城氏を上回る。