QRコードで認知症高齢者の所在を瞬時に連絡 西原町が見守りシール配布


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認知症高齢者等見守りシール配布事業をPRする西原町の崎原盛秀町長(左から2人目)=5日、西原町役場

 【西原】認知症で所在が分からなくなった高齢者の早期発見につなげるため、西原町は高齢者等見守りシール配布事業を始める。シールにあるQRコードをスマートフォンなどで読み取ると、時間帯に関係なく瞬時に家族に連絡がいくようになっており、家族はQRコードを読み込んだ保護した人と伝言板を通じて直接やりとりすることができる。シールは認知症で見守りが必要な家族の衣服などに貼り付けて使用する。

 シールは認知症高齢者保護情報共有サービス「どこシル伝言板」と呼ばれるサービスで、8月末時点で全国の248の自治体が導入している。

 シールは希望すれば町役場で無償で受け取れるが、事前の登録が必要。西原町によると、昨年ごろからひとり歩きで所在が分からなくなった高齢者を捜索する事案が複数件発生しているという。町の担当者は事前登録の呼び掛けと、もし街中でシールを身に付けた高齢者などを見かけたら(1)正面から優しく声を掛ける(2)スマホでQRコードを読み取る(3)表示された本人情報を確認―などをやってほしいと呼び掛けた。シールに関する問い合わせは町福祉課介護支援係(電話)098(945)4791。