米軍嘉手納基地内の住宅地に近接する元駐機場「パパループ」での防錆(ぼうせい)整備格納庫の移設計画を巡り、県の嘉数登知事公室長は14日、在沖米空軍の第18任務支援群と在沖米総領事館に対し、計画撤回と航空機によるパパループの使用禁止などを求める要請書を提出した。
要請書では嘉手納町や同議会も同格納庫移設について住民居住地に近接することなどから「周辺住民への配慮に欠ける」として、即時撤回を求めていることを強調した。
県の米側への要請は非公開で行われた。要請終了後、報道陣の取材に応じた嘉数知事公室長によると、在沖米空軍は格納庫移設について施設の老朽化など整備の理由を説明した。嘉数氏は「地元の懸念、計画撤回を求める強い声があると要請した。県もワシントン事務所で米側の動向について情報収集している」と述べた。
(塚崎昇平)