国指定の重要無形文化財「芭蕉布」保持者(人間国宝)で長年、大宜味村喜如嘉の芭蕉布を継承してきた平良敏子(たいら・としこ)さんが13日までに大宜味村喜如嘉で死去した。101歳。1921年2月14日、大宜味村喜如嘉生まれ。自宅は大宜味村喜如嘉。
告別式は16日正午から午後0時半、大宜味村喜如嘉232の2、大宜味村火葬場で。喪主は長男宏(ひろし)さん。
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戦時中は勤労女子挺身隊として岡山で働き、戦後、染織家・外村吉之助氏から織りを学んだ。46年に帰県し、沖縄戦で壊滅状態にあった芭蕉布作りに喜如嘉で取り組んだ。沖縄戦で途絶えそうになった芭蕉布の復興に尽力。
2000年、重要無形文化財「芭蕉布」保持者(人間国宝)に認定された。
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