【渡嘉敷】しっくい作りの珍しい新形のシーサーがこのほど、渡嘉敷村の兼城清孝さん(67)宅の瓦ぶき屋根にお目見えし、道行く人の目を引いている。大工の宮城勝則さん(64)=うるま市=が村内で制作した。
宮城さんは現在、兼城さん宅の瓦ぶき屋根の修復と屋内のリフォームを行っており、作業完了の記念サービスにと、シーサー作りに初挑戦した。
遊び心で正面、左右から見た形を考案。正面は普通のシーサー、右側(東方向)は龍、左側はライオン(西方向)に似た縁起の良い姿形にしたという。
「シーサー作りは初めてだが、自分でも納得のいくシーサーとなった。兼城家の守り神として末永く見守ってくれることを願う」と声を弾ませた。
近隣住民の小嶺智治さん(73)は「村内では瓦ぶきの家は数軒しかない。瓦ぶきに似合う珍しくユニークなシーサーは島の人気者になるのでは」と新シーサー誕生を喜んだ。
(米田英明通信員)