県内工業地の平均変動率はプラス12.2%だった。前年比0.1ポイントの微増だが、8年連続全国トップを維持した。空港や大型港湾施設が西海岸に集中することから工業用地の供給が限られている一方で、人口増加や物流業の県内進出などを背景に用地需要も年々強まり、新型コロナウイルス禍に関係なく今後も地価上昇は続くと見られる。
工業地は5地点を基準値としており、1位は豊見城市豊崎のプラス24.3%だった。前年比4.6ポイント減と上昇幅が縮小したが、那覇空港や那覇圏域への交通アクセスが良いため、大規模用地の引き合いが特に強い。
2位の浦添市勢理客はプラス13.9%だった。那覇市に近接していることから需要は底堅く推移している。3位は西原町小那覇古茶川原のプラス10.0%だった。
(小波津智也)