県や県漁業協同組合連合会(県漁連)が進めている那覇市の泊魚市場の競り機能(荷さばき施設)を糸満市へ移転する計画で、糸満市の新市場の開設と初競りが10月11日に決定したことが22日、分かった。移転に伴い、県漁連が運営する泊魚市場での競りは10月7日が最後となる。
新市場は外部からの粉じんやウイルスの混入を防ぐ閉鎖型施設で、入場する際には必ず洗浄スペースを通過する構造にするなど、徹底した衛生管理体制を敷いた県内唯一の高度衛生管理型荷さばき施設となる。県主体で整備が進められ、今年4月に糸満漁港内に設備が完成した。新市場では年間5500トンの水揚げを目指す。
泊漁港内で県漁連と荷さばき施設を区切り、独自で競りを運営している那覇地区漁業協同組合は10月以降も同地で水揚げするほか、鮮魚の直売所「泊いゆまち」も営業を続ける。 (当銘千絵)