【恩納】沖縄県恩納村立山田小学校で13日、4~6年生を対象に出前講座「正しく付き合おうネット・スマホの世界」が実施された。講師は嘉手納高校SDGs講話隊14人が務め、各クラスに分かれて「ネットいじめ防止」から「SNSトラブル防止」のテーマで三つのメッセージを伝えた。
導入部分では風船を人の心に例え、「チクチク言葉」はとげ(針)となり、風船が割れるように人の心を傷つけるので「自分が嫌なことは、人にしない」と伝えた。
「スマホ依存症」による脳や目に与える悪影響についても説明した。講座終盤では「SNSは自分の鏡」なので「自分が悪いものを発信すれば何千倍もの悪いものが返ってくる」という法則があることを紹介。「良いものを送れば『良いもの』が返ってくるはずなので、優しい言葉を送りましょう」と伝えた。
6年生のクラスで講話をした高校生は「クラスには内気な子がいたのでどのように伝えようか考えながら進めた。児童たちに伝わっていればうれしい」と語る。
講話を聴いた児童は「SNSなどでは嫌な言葉を使わないことが大切だと分かった。使わないように気を付けたい」と話した。講座を参観していた山内久江校長は「高校生の生活体験から出た言葉なので、分かりやすく、質問や感想から(ネットやスマホの)使い過ぎは身体に悪いことも理解したようだ。パワーポイントを懸命に使って伝えようとする高校生たちが頼もしかった」と話した。
(小山猛三郎通信員)