災害時の避難所、障がい者の視点で運営すると?当事者が参加し訓練ゲーム 沖縄市


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障がいやセクシュアリティーの内容を考慮して、教室や体育館に割り振りする参加者=8月24日、沖縄市社会福祉センター

 【沖縄】NPO法人沖縄市障がい者福祉協会(普久原朝正理事長)は8月24日、避難所運営を考えるアプローチ図上訓練ゲーム(HUG)を沖縄市社会福祉センターで開催した。

 視覚、聴覚、身体障がい者当事者も参加した避難所運営ゲームで、トランスジェンダーも想定に入れて「沖縄LGBT支援アライ事務局 Ninjin」と「ちむぐみ」理事でトランスジェンダー当事者のまーちゃんも加わり、多様性を考えた県内初の試みとなった。

 沖縄市立宮里小学校を避難所に想定し、NPO法人防災サポート沖縄の長堂政美理事長の指導を受けながら、カードに記載される避難者の概要を考えて、校舎の見取り図に配置するシミュレーションを行った。長堂理事長は「障がい者視点の取り組みは、おそらく全国初だ。独自に取り組むことが大事」と述べた。

 普久原理事長は「実際にどう動けるか分からないが、LGBT当事者も含めてシミュレーションすることが重要だ。今後も訓練を行い、映像化してデータに残したい」と述べた。

(喜納高宏通信員)