国葬に沖縄の元国会議員5人欠席 儀間、下地氏は出席


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 安倍晋三元首相の国葬を巡り、琉球新報社が23日までに県関係の元国会議員に電話取材したところ、取材できた11人のうち、案内状が手元に届いた7人中2人が出席し、5人が欠席することが分かった。4人は「案内状が届いていない」「案内状を確認していない」とする一方で、案内状があっても出席はできないとの考えを示した。

 出席するとしたのは儀間光男氏と下地幹郎氏。「長期にわたり国政をけん引し、短期政権が続き失墜していた日本の国際的な信用を取り戻した」(儀間氏)など安倍氏の功績を評価しての判断とした。

 国葬への反対意見を踏まえて儀間氏は「一般的な感覚として亡くなった人はとやかく言わずに弔うべきだ」との見解を示した。下地氏は「国葬であるかないか関係なく手を合わせに行く予定だった」とした。

 欠席するとしたのは糸数慶子氏、東門美津子氏、西銘順志郎氏、古堅実吉氏、屋良朝博氏。「本当は参列したいが、所用があるため欠席する」とした西銘氏以外の4氏は、「民意を無視して新基地建設を推進した。国葬に値するとは思えない」(糸数氏)、「国葬実施は憲法違反だ」(古堅氏)などとして国葬に反対した。

 案内状が届いていないとしたのは嘉数知賢氏、瑞慶覧長敏氏、仲里利信氏。現職時代の送付先と住所が異なるなどの理由で届かなかったとみられる。

 一方で、瑞慶覧氏と仲里氏は国葬反対の立場を示し、嘉数氏は「案内状が来ていても体力的に出席できない」とした。

 案内状を確認していないとした喜納昌吉氏は「興味がない」などとした。島袋宗康氏、山内徳信氏は23日までに本人取材ができなかった。

 (大嶺雅俊)