「ショック」「信じられない」恩納村企業のシイタケ産地偽装に村民から落胆の声 販売先の張り紙にも「大変残念」


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「沖縄しいたけ田中」の工場に入口付近に並ぶ自社製品の干しシイタケ=23日、恩納村名嘉真

 沖縄県恩納村名嘉真でシイタケを栽培する「沖縄しいたけ田中」が産地を偽り、県産品として商品を販売していた。地域活性化に貢献していた企業の不祥事に、村内からは「残念だ」「いまだに信じられない」と落胆の声が上がった。

 前名嘉真区長の仲嶺真武さんによると、同社は区の会合に参加するなど地域と友好的な関係を築いていた。「使わなくなった旧公民館を活用し、雇用者もいた。区にとってありがたい存在だった」と話す。「産地を偽ったと聞いてショックだった。いまだに信じられない」と声を沈ませた。

 地元・恩納村の長浜善巳村長は「びっくりした。とても残念だ。どういった経緯でこのような状況になったのか事実関係を確認中だ」と語った。

 村仲泊の「おんなの駅なかゆくい市場」のキノコ売り場には同社シイタケの販売中止を知らせる張り紙が掲示された。張り紙には「村の活性化になる新たな資源として地域全体が応援し期待していただけに大変残念だ。知らなかったとはいえ、販売者としての責任があり、購入したお客様にお詫びする」と書かれてあった。

 同社は23日、弁護士を通じて報道陣宛てに不祥事の経緯や謝罪文を載せた文章を送付した。


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