シイタケ県産と偽装、なぜ起きた?取材に応じた業者の社長「偽装の認識ない」


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「沖縄しいたけ田中」の工場に入口付近に並ぶ自社製品の干しシイタケ=23日、恩納村名嘉真

 沖縄しいたけ田中の田中未一郎社長が23日、琉球新報の取材に応じ、産地を偽ることになった経緯などを語った。同社は同日までに、商品の自主回収や返品手続きを進めている。

 田中社長は、県産シイタケが不足した際に宮崎産のものを混入し、産地を偽り販売していたことを認め「産地偽装という認識ではなく、県民にいいものを知ってほしかった」と釈明した。混入した宮崎産シイタケは、東京五輪の選手村で食材として提供されたものと品種や栽培方法が同一という。「国産安心きのこ認定」を取得した菌床で生産し、品質には問題はないとしている。

 2021年には県の経営革新支援制度の対象事業者として、パッケージデザインやホームページ作成費用の支援を受けている。田中社長は「このような事態を招き、県民や関係者に迷惑を掛け、大変申し訳ない。反省している。信頼回復に努めたい」と頭を下げた。

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