多様性認め合うまちへ 豊見城市がレインボー宣言 沖縄県内で3例目


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性の多様性を尊重する社会に向けての思いを発表する豊見城中の生徒たち=24日、豊見城市役所

 沖縄県・豊見城市は24日、「性の多様性を尊重するまち とみぐすく」宣言(とみぐすくレインボー宣言)をした。市役所で記念セレモニーを開き、参加者は性別にとらわれず誰もが生きやすい社会に向けて思いを新たにした。同様の宣言は県内では那覇市、浦添市に続き3例目という。 市は昨年、市内の中学校で、「人権意識を育み多様性を認め合うまち」に向けて出前講座を実施した。性自認などで戸惑い、悩んでいる子どもたちがいるだろうとの思いから「みんなちがって、みんないい」とのメッセージを発信するため、宣言文の発出を決めた。

 多様性を象徴する虹に重ね、語呂合わせで24日(にじの日)に宣言した。

 セレモニーでは、豊見城中学校3年生で生徒会執行部の3人が出前講座の感想を発表した。「男性、女性の性で分けず、一人一人の個性を尊重する社会になってほしい」と思いを伝えた。

 山川仁市長が宣言文を読み上げ、「性の在り方は人それぞれで、誰からも否定されるものではない」「多様な性があり、調和がとれ、虹のように美しい社会、いきいきと人が輝くまちを目指す」と表明した。
 市は宣言を契機に今後、自治体が同性カップルを公的に認めるパートナーシップ制度の導入も検討する。
 (照屋大哲)