那覇市の14年度混雑時速度 16.9→15.9キロ


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 沖縄総合事務局が2014年度に調査した那覇市の混雑時旅行速度は時速15・9キロで、全国ワーストを記録した12年度調査の16・9キロより低下したことが22日、分かった。

同局は自動車保有台数の増加に伴う交通量増などが要因とみており、道路整備や公共交通の利用促進に向けた対策が追い付いてない実態が浮き彫りとなった。
 混雑時旅行速度は平日朝夕の混雑時に調査した走行速度で、12年度から年度を通じた計測データを基に算定されている。那覇市は東京23区や大阪市などより速度が遅く、全国ワーストの状況が続いている。
 県によると県内の保有台数は日本復帰の1972年の約20万台から2014年には約5倍の約102万台に膨れ、増加傾向に歯止めがかかっていない。沖縄総合事務局が本島の国道10カ所で常時実施している交通量調査では、15年4~6月の平均交通量が12年に比べて約8%多かった。
 22日に那覇市内で同局や県、県警などでつくる沖縄地方渋滞対策推進協議会が開かれ、出席者から今後の対応として整備中の道路の開通時期の明確化を求める意見や、ソフト対策として時差出勤の導入などを要望する声が上がった。