最終回までちむどんどん 「やんばるのくわっちーと文化残してくれた」 ヒロイン・黒島さんの地元など沖縄各地で鑑賞会


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パブリックビューイングでNHKドラマ・ちむどんどんの最終回を視聴する人たち=9月30日、本部町観光協会前広場

 NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」が最終回を迎えた30日、沖縄県内各地でパブリックビューイングが開かれ、大型テレビで物語の結末を鑑賞した。

 ヒロインの比嘉暢子(のぶこ)の出身地・やんばる地域にある本部町観光協会前には約90人が集まった。主催したやんばるチームどんどん協議会の當山清博会長(町観光協会会長)は「こんなに人生楽しかったことはない。放送中は毎日がちむどんどんだった。やんばるのくわっちー(ごちそう)とやんばるの言葉という文化を残してくれた」と話し、観光客のもてなしについて決意を新たにした。

 平良武康本部町長は「コロナ禍の中に明るい光を差し込んでくれた」と出演者らをたたえた。

 暢子役を演じる黒島結菜さんの出身地、糸満市西崎町の糸満漁業協同組合お魚センターには地元客や観光客らが訪れた。糸満に住んで20年になる国頭村奥出身の女性(72)は「ドラマを見て、やんばるに住んでいたころを思い出した」と懐かしみ「黒島さんの演技もうちなーぐちもとても上手。糸満の誇りさ」と笑顔で語った。

(増田健太、金城実倫)