沖縄景気「持ち直し強まる」りゅうぎん研8月 判断据え置き


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 りゅうぎん総合研究所(伊東和美社長)は9月29日、8月の沖縄県内景気動向を発表した。行動制限がないことから人流が回復し、消費や観光関連の指標が好調に推移していることなどを踏まえ、景気は「持ち直しの動きが強まる」と2カ月連続で判断を据え置いた。

 【消費】スーパー売上高は既存店ベースで前年同月比3・9%増だった。食料品専門店は前年の巣ごもり需要の反動があって伸び悩んだが、総合スーパーは外出機会が増えたことで衣料品などが好調だった。

 【建設】建設受注額は前年同月比2・7%増と3カ月ぶりに前年を上回った。公共工事が減少したが、民間工事が同73・9%増と下支えしている。新設住宅着工戸数は同18・9%減。持家が16カ月ぶりに減少したが、今後も堅調に推移するとみられる。

 【観光】主要ホテル宿泊収入は、販売客室数と客室単価が改善し、前年同月比3倍に増えた。主要ゴルフ場入場者数は同13・1%増。ヒアリングではレストランで大型の懇親会も計画されており回復の兆しが見える。

(小波津智也)