泉水・平安名組、九州の雪辱果たす なぎなた少年女子演技、沖縄県代表が9年ぶりの優勝 とちぎ国体


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女子演技決勝 息の合った演技を披露する平安名はな(左)と泉水ほのか=2日、栃木市の関東ホーチキにしかた体育館

 泉水ほのか・平安名はな組(首里高)は、最後まで表情を崩すことなく落ち着き払っていた。1回戦から順当に勝ち上がり、臨んだ決勝。演技終了後、5人の審判員が全員赤旗を挙げた瞬間、2人の優勝が決まった。同種目では県勢として2013年の東京国体以来、9年ぶり5度目の頂点に立った。

 仕掛けは泉水、応じは平安名が務める。高校1年時の県新人大会からペアを組んできた2人。6月の全九州大会で敗れた大分に準々決勝で雪辱を果たすと、続く準決勝では開催県の栃木を破った。

 勢いに乗ったまま迎えた決勝。「今までで一番良い演技だった」(栄野川里美監督)との言葉通り、息の合った演技で奈良相手に5―0で完勝した。競技を終え、泉水は「一本一本、丁寧に打ち込むことを心掛けた。優勝できてうれしい」、平安名は「これまでやってきたことを信じて大会に挑むことができた。ホッとしている」と語った。

 2人は城間こころ(首里高)と試合にも出場している。2日は1回戦から準々決勝までの全試合3―0で相手を下した。3日は同会場で準決勝と決勝が行われる。平安名は「(開催県の栃木を相手に)勝ち進んで会場の雰囲気を沖縄よりに変えていきたい」と意欲を示した。
 (砂川博範)


 【栃木国体取材班】第77回全国国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第2日は2日、栃木県内各地で行われた。沖縄はなぎなたの少年女子演技で決勝に進んだ泉水ほのか・平安名はな(首里高)が藤川・犬伏(奈良)に5―0で全国一に輝いた。沖縄は9年ぶり5度目の優勝を飾った。少年少女は試合でも準々決勝を勝ち抜いた。3日に決勝まで行われる。レスリングはフリースタイルで少年51キロ級の山城快陽(北部農林高)、女子53キロ級の大城愛(日体大)が3回戦を突破し8強入り。空手道の成年女子では比嘉桃子(上地流拳優会)が準々決勝で敗れ4強入りを逃した。バスケットの少年男子は北海道に勝利し1回戦を突破。テニスは成年男子の中屋敷勇人(近畿大)・比嘉明人(テニスユニバース)、少年女子の水口由貴・新城英万(沖縄尚学高)が初戦を勝ち抜き、2回戦に進出。相撲は成年男子団体と同個人の城間瑠正(日大)が決勝トーメントに進出した。