那覇市長選に立候補予定の2氏、豊見城市長選の応援でも舌戦


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【左から】山川仁氏の出発式に出席し、演説する翁長雄治氏=2日、豊見城市宜保。徳元次人氏の出陣式に出席し、演説する知念覚氏=2日午前、豊見城市高安

 23日投開票の那覇市長選に向け、立候補を表明している「オール沖縄」が擁立する前県議の翁長雄治氏(35)と、政権与党の自民・公明が推す前副市長の知念覚氏(59)は2日、選挙戦がスタートした豊見城市長選候補者の出発・出陣式に応援に駆け付け、同じ勢力の候補者にエールを送った。

 那覇市長選の告示は16日で、9日投開票の豊見城市長選の翌週に選挙戦が始まる。

 両市長選の間がほとんどないため、豊見城での勝利の勢いは那覇にも波及する。そのためオール沖縄、自公両勢力とも那覇市長選を見据えて豊見城の選挙戦に臨んでいる。2日の出発・出陣式には両勢力の国会議員や各地の県議らが駆け付け、「総力戦」の様相を呈した。

 オール沖縄候補の山川仁氏の出発式で翁長氏は、山川氏の子育て政策をアピール。「那覇市を日本一子育てができる街に」との自身のスローガンを紹介しながら「山川氏も同じスローガンで戦う。互いに日本一の市を、街をしっかりつくり上げる」と訴えた。

 自公が推薦する徳元次人氏の出陣式で知念氏は公約達成に向けた「中央との結びつき」の重要性を強調。自公の保守候補としての優位性をアピールしつつ、「那覇市との連携の下に新たな西海岸の素晴らしい構想ができることを楽しみにしている」と期待を寄せた。
 (大嶺雅俊)