なぎなた少年女子試合、沖縄が準優勝 互角に競り合い、あと一歩 とちぎ国体


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なぎなた少年女子試合の決勝 大将の泉水ほのか(左)が、大分を相手に果敢に攻め立てる=3日、栃木県栃木市の関東ホーチキにしかた体育館

 【栃木国体取材班】第77回全国国民体育大会・いちご一会とちぎ国体第3日は3日、栃木県内各地で行われた。なぎなたの少年女子試合で、沖縄(泉水ほのか、城間こころ、平安名はな=いずれも首里高)が準優勝に輝いた。決勝で大分と対戦し1―2で惜しくも敗れた。レスリングは少年フリースタイル51キロ級で山城快陽(北部農林高)が準々決勝を勝ち抜き3位入賞を果たした。準決勝は里中(千葉)にTフォール負けだった。レスリング成年女子フリースタイル53キロ級の大城愛(日体大)は5位、なぎなたの成年女子は演技で上地星菜(琉球銀行職員)・安次嶺心(鹿屋体育大)が7位入賞した。同成年女子は試合で2回戦を突破した。テニス少年女子の水口由貴・新城英万(沖縄尚学高)は2回戦を突破したが、3回戦で敗れ、16強にとどまった。成年男子の中屋敷勇人(近畿大)・比嘉明人(テニスユニバース)は2回戦敗退。バスケットの少年男子は準々決勝進出を逃した。相撲は成年男子団体と同個人の城間瑠正(日大)が決勝トーナメント初戦で敗れた。

 なぎなた少年女子試合は決勝で大分に1―2と惜敗し、あと一歩のところで優勝を逃した。だが出場した平安名はな・城間こころ・泉水ほのか(首里高)はいずれも相手と互角に競り合い、最後までどこが栄冠を手にするのか読めない戦いとなった。

 準決勝では開催県の栃木に3―0で完勝した。迎えた決勝の相手は、演技の準々決勝で破った大分。先鋒(せんぽう)の平安名は開始直後から相手を攻め立てると、判定に持ちこみ勝利をつかんだ。続く中堅の城間は静かな立ち上がりから入り、延長まで行ったが、最後に面を取られて負けを喫した。最後の泉水は、大将と呼ぶにふさわしい試合を繰り広げ、大分と互いに一歩も譲らない白熱した展開を見せた。会場が静まりかえる中、なぎなたを打ち合う音や、地面を足で踏み込む音が響き渡り、観客の熱視線を集めた。延長までもつれ込んだが、惜しくも判定で負けた。試合終了後、両県をたたえる大きな拍手が送られた。

 3人は「優勝を目指していたが、本当に悔しい」と口をそろえた。その上で泉水は「まだまだレベルアップしていかないといけない。どんな状況でも自分の試合ができるよう力をつけたい」と前を向いた。
 (砂川博範)

なぎなた少年女子試合で準優勝した県代表の(左から)泉水ほのか、城間こころ、平安名はな