レスリング男子 志喜屋が準決勝に進出 グレコ130キロ級 体重差ものともせず初戦、準々決勝は圧勝 とちぎ国体


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成年男子グレコローマンスタイル130キロ級準々決勝 ローリングを決める志喜屋正明(下)=4日、栃木・FUKAI SQUARE GARDEN足利(謝花史哲撮影)

 【栃木国体取材班】第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第4日は4日、栃木県など各地で行われた。レスリングの成年男子グレコローマンスタイル130キロ級では志喜屋正明(自衛隊体育学校)が準々決勝を突破し、4強入りを決めた。5日に決勝まで行う。

 体重差をものともせず、相手の動きを封じ込めて圧倒した。成年男子グレコローマンスタイル130キロ級の志喜屋正明(自衛隊体育学校)は初戦、準々決勝の2連戦をTフォール勝ちで完勝。約1年半ぶりの実戦だったが「いい感じに力が抜けて、今が一番強いと思う」と言えるほどに試合を楽しんだ。

 仕事の関係で欠場の予定から、急きょ代表入りが決まった。本来は一つ下の97キロ級だが、調整が間に合わず130キロ級での出場となった。公式戦は昨年5月の全日本選抜選手権以来。足のけがに苦しみ実戦から遠ざかっていた。昨年の国体も出場予定だったが、中止となったことで「いい具合に休む期間になった」と、思った以上に体が動いた。

 体重が数十キロ上回る相手にもしっかり攻め込み、巧みに動きをコントロールした。グラウンドに持ち込むと、ローリングで一気に試合を決めた。ぶっつけ本番の部分もあり「変に気負わず気持ちの余裕が強さになっているかもしれない」と笑った。次戦に向け「やることは変わらない。一つのチャンスをつかむだけ」。冷静さを忘れず、前回の茨城国体に続く優勝を見据えた。
 (謝花史哲)