「責任たらい回し、子ら危険さらされ」PFAS検出の普天間第二小の土壌、防衛局に調査を要請 ちゅら水会


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沖縄防衛局の小野功雄局長(右)に要請書を手渡す宜野湾ちゅら水会の仲松典子さん=5日、嘉手納町の沖縄防衛局

 【宜野湾】市民団体「宜野湾ちゅら水会」は5日、沖縄防衛局に小野功雄局長を訪ね、土壌から高濃度の有機フッ素化合物(PFAS)が検出された普天間第二小の調査などを要請した。健康被害の対策として土壌の入れ替えなども求めた。

 小野局長は「(PFASの)水道水の暫定目標値の設定など政府全体で取り組みを進めている」と述べた。一方で、米軍基地由来とされることについては「確たることを申しあげることは困難」と述べるにとどめた。

 PFASの環境基準について、日本は土壌の基準値は定めていない。小野局長は、環境省が測定手法の確立に向けて技術的な検討を実施中と説明した。その上で「沖縄防衛局としてはその動向を注視している」として、要請内容は環境省に伝えるとした。

 宜野湾ちゅら水会の仲松典子共同代表は「責任をたらい回しにして、危険にさらされている子どもたちに目を向けていない」と批判し、今後は環境省への要請も検討する意向を示した。
 (新垣若菜)